発達特性をお持ちのお子さまへの
三重県松阪市にある発達支援専門の施設

お知らせ・コラム

コラム
2022年4月18日

気持ちを伝える手段

発達障害により発語でのコミュニケーションが難しいお子さんに対し、PECS(ペクス・絵カード交換式コミュニケーションシステム)でやりとりする方法をお知らせします。

PECSでは一枚のカードを相手に渡すとお菓子などのご褒美がもらえる所からスタートし、次第に本人の欲しい物を写真や絵カードにして相手に渡せるようにします。これを続けることでカードを複数使った二語文、三語文の要求ができるようになるお子さんもいます。例えば「ピタゴラスイッチ 見たい」や「ママ おにぎりせんべい ちょうだい」など本人の思いを具体的に伝えられるようになってくるのです。音声のみでやりとりができればよいのですが、それが難しい状況のお子さんには視覚的に写真(画像)や絵カードを見せて要求を伝えたり、相手の意図を汲み取ったりする方が分かりやすい場合があります。

   

今回紹介した方法以外にもスマートフォンやタブレットを使った、音声によるコミュニケーションアプリ(えこみゅ)なども色々と出てきているので参考にしてみて下さい。ひとつの方法にとらわれず、その子に合った支援を組み合わせてコミュニケーションをしていくことが大切だと感じます。