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コラム
2023年8月10日

「ボン」ちゃんのこと

うちには猫が居ます。キジトラの男の子。

四年前の盛夏、家の車のボンネットの中で、二日間母猫を呼んでいました。早く母猫が迎えに来てくれることを願っていましたが現れず、流石にだんだん元気が無くなっていく仔猫が心配になり、家族で捕り物に挑みました。捕まえると、耳の大きな、眼の青い、かわいい仔猫。獣医さんに診てもらうと、まだ生後一か月程とのこと。体重300gの片手に乗る小さな命です。二十数年来、うちは犬派だったのですが、この押しかけ仔猫のかわいさに、心を鷲づかみにされ、あっさり猫派に転身です。

名前は『ボン』。ボンネットに居たから、お盆に来たから、ボンボンの男の子、何やらフランス語で素敵を「ボン」と言うらしい、等々、色々理由をつけ、この呼び良い名前に決めました。

今では、体重4.3kgの立派な成猫です。一応ケージはあるのですが、家中が彼の居場所です。気まぐれ猫で、なでられたり、抱かれることを好みません。そのくせ、外に連れて行けと、背中に体当たりしたり、胸に跳びついてきたり、散歩用のリードをくわえて持ってきたりと要求はしっかりしてきます。

子供二人が巣立ち、会話の少なくなった家の中で、猫と話をしてしまいます。話しかけると、ボンはシッポで合図を送ってくれます。日によってシッポの振れに違いがあって、まるで私の話をちゃんと聞いてくれている様で嬉しく思う今日この頃です。